足関節捻挫(足首の捻挫)について理学療法士トレーナーが解説

こんにちは!札幌市で営業している姿勢改善、腰痛改善パーソナルジム代表の山下です。
今回は、【足関節捻挫】に関してお話をしていきます。

怪我の1つとして悩まれる方が大変多く、足首の捻挫は起こりやすい怪我の1つです。
僕も病院にて沢山の捻挫の患者様と出会ってきました。そんな経験をもとにお話をさせて頂きます。

本気で悩まれている方のためにかなり長くなっているので読まれる方にはとても有益な内容となっております。

当店では
足関節捻挫専門
治療からリハビリ、競技復帰までサポートします。
気軽にお問合せ下さい!

目次

足関節捻挫の原因

足関節捻挫(そくかんせつせつねんざ)は、足首が不自然にねじれたり、無理な力が加わったりすることで起こる怪我です。その具体的な原因について詳しく見ていきましょう。

1. スポーツ活動

スポーツ中が1番足首の捻挫が起きやすいです

  • バスケットボールサッカーなど
    急激な方向転換、ジャンプの着地時に足首に負担がかかりやすいです。
  • テニスバレーボールなど
    サイドステップや急停止が多いため、足首をひねることがよくあります。
  • ランニング
    不整地を走る場合、足を踏み外すことがあります。

2. 不適切な靴

足関節捻挫の原因として、不適切な靴を履いていることも原因として考えられます。

  • サポートが不足している靴
    ランニングシューズやスポーツシューズは、足首をしっかりとサポートするデザインが求められますが、適切でないものを選ぶと捻挫のリスクが高まります。
  • ヒールが高い靴
    ヒールの高い靴は足首を不安定にしやすく、転倒や捻挫のリスクが高まります。

3. 不安定な地面

日常生活の中でも、不安定な地面や環境が捻挫を引き起こすことがあります:

  • 段差階段
    段差につまずいたり、階段を踏み外したりすることで、足首をひねることがあります。
  • ぬかるんだ道砂利道
    足元が滑りやすい環境では、足首が不安定になりやすいです。

4. 筋力不足や柔軟性の欠如

足首周りの筋力や柔軟性が不足していると、捻挫のリスクが高まります

  • 筋力不足
    足首周りの筋肉が弱いと、足首が不安定になり、捻挫しやすくなります。
  • 柔軟性の欠如
    足首や下肢の柔軟性が不足していると、突発的な動きに対応できず、捻挫を引き起こすことがあります。

5. 過去の捻挫歴

過去に足関節捻挫を経験した人は、再発のリスクが高まります。これは、靭帯が完全に回復しておらず、足首が再び不安定になるためです。また、捻挫後のリハビリが不十分な場合も、再発のリスクが増大します。

6. 過度の運動や無理な動き

過度な運動や無理な動きも捻挫の原因になります

  • オーバートレーニング
    休息を取らずに過度な運動を続けると、足首が疲労しやすくなり、捻挫のリスクが高まります。
  • 無理な動き
    足首の可動範囲を超える動きを無理に行うと、捻挫を引き起こすことがあります。

足関節捻挫の症状

足関節捻挫は、損傷の程度によって症状が異なります。 一般的には以下のような症状が現れます。捻挫の重症度は、軽度、中等度、重度の3つに分類され、それぞれの症状が異なります。

軽度の捻挫(1度捻挫)

  • 痛み:足首をひねった直後に軽い痛みを感じますが、比較的動かすことができます。
  • 腫れ:軽い腫れが見られることがありますが、あまり目立ちません。
  • あざ:あまり見られないか、軽度のものです。
  • 動きの制限:少し不快感はありますが、歩行にはそれほど支障をきたしません。

中等度の捻挫(2度捻挫)

  • 痛み:痛みが強くなり、足首を動かすと痛みが増します。
  • 腫れ:明らかな腫れが見られ、捻挫直後に急速に腫れが広がります。
  • あざ:内出血によって、足首周りにあざが見られることがあります。
  • 動きの制限:痛みと腫れのため、足首を動かすのが難しくなり、歩行も困難になります。
  • 不安定感:足首が不安定に感じ、踏ん張りが効かないことがあります。

重度の捻挫(3度捻挫)

  • 激しい痛み:非常に強い痛みがあり、足首を動かすことがほぼ不可能になります。
  • 激しい腫れ:足首全体が大きく腫れ、腫れが足や下腿まで広がることがあります。
  • 大きなあざ:内出血によって大きなあざが広がります。
  • 完全な動きの制限:痛みと腫れのために足首を動かせず、歩行は完全に不可能です。
  • 著しい不安定感:足首の靭帯が完全に断裂しているため、足首が非常に不安定になります。

その他の症状

  • 圧痛:足首を押すと強い痛みを感じることがあります。
  • 熱感:炎症が起きているため、患部が熱を持つことがあります。

足関節捻挫の診断方法

足関節捻挫の診断は、正確な治療とリハビリを行うために非常に重要です。医師や理学療法士が行う一般的な診断方法を以下に紹介します。

1. 問診

最初に、患者の症状や受傷時の状況を詳細に聞き取ります。具体的には以下のような点を確認します:

  • どのようにして足首を捻ったのか
  • 痛みの場所と程度
  • 腫れやあざの有無
  • 過去に同様の怪我をしたことがあるかどうか
  • どのような動作で痛みが増すか

2. 視診と触診

次に、足首の外観を確認し、腫れやあざの状態を観察します。また、触診により痛みの場所や程度を確認します。具体的には:

  • 腫れの程度と広がり
  • あざの位置と大きさ
  • 圧痛の場所を特定
  • 関節の安定性を確認

3. 運動テスト

足首の可動域を確認し、どの動きで痛みが出るかを調べます。また、足首の靭帯の状態を評価するための特定のテストも行います:

  • 足関節の可動域テスト:足首を上下左右に動かし、どの方向で痛みが出るかを確認。
  • 前方引き出しテスト:足首の前方の安定性を評価し、前距腓靭帯の損傷を確認。
  • 内反ストレステスト:足首を内側にねじることで、外側靭帯の損傷を評価。

4. 画像検査

必要に応じて、画像検査を行い、骨折や靭帯の損傷の有無を確認します:

  • X線撮影:骨折が疑われる場合に行います。捻挫によって骨に損傷があるかを確認します。
  • MRI(磁気共鳴画像法):靭帯や軟骨の損傷の詳細を確認するために使用されます。特に、重度の捻挫や他の組織の損傷が疑われる場合に有効です。
  • 超音波検査:靭帯の状態や腫れの程度を確認するために使用されることがあります。

5. 関節鏡検査

非常に稀ですが、診断が難しい場合や他の治療法が効果を示さない場合、関節鏡を使って直接足関節の内部を確認することもあります。この方法は侵襲的ですが、詳細な情報を得ることができます。

診断の重要性

正確な診断は、適切な治療とリハビリ計画を立てるために不可欠です。診断が不十分だと、再発や長期的な問題を引き起こす可能性があります。特にスポーツ選手や日常生活で足首を多用する人々にとって、迅速で正確な診断は回復と再発防止において非常に重要です。

足関節捻挫の治療法

足関節捻挫の治療法は、損傷の程度や患者の状態によって異なります。ここでは、一般的な治療法について説明します。

1.足関節捻挫の初期治療:POLICEアプローチ

足関節捻挫の初期治療には、従来のRICE処置に加えて、POLICEアプローチが推奨されています。POLICEは以下の5つの要素から成り立ちます:Protection(保護)、Optimal Loading(最適な負荷)、Ice(氷冷療法)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)です。この方法により、早期の回復と再発防止が期待できます。

Protection(保護)

患部を保護することで、さらなる損傷を防ぎます。具体的には以下の方法があります:

  • サポーターやブレースの使用:足首を安定させ、動きを制限するために使用します。
  • 松葉杖の使用:歩行が必要な場合、松葉杖を使用して患部への負担を軽減します。

Optimal Loading(最適な負荷)

完全な安静ではなく、適度な負荷をかけることが重要です。これにより、血流が促進され、回復が早まります。

  • 早期の軽い運動:痛みが許す範囲で軽い運動を開始します。具体的には足首をゆっくりと動かすエクササイズや、負荷の少ないストレッチを行います。
  • 段階的なリハビリ:徐々に負荷を増やしていき、筋力と柔軟性を回復させます。 Ice(氷冷療法)

腫れや痛みを軽減するために、氷冷療法を行います。以下の方法を用います:

  • 氷袋や冷却パックの使用:患部に直接当てず、タオルなどを間に挟んで使用します。20分間冷やし、その後1時間以上の間隔を空けることを繰り返します。
  • 頻度:1日に数回行うことで効果を最大化します。

Compression(圧迫)

患部を圧迫することで腫れを抑えます。

  • 弾性包帯や圧迫サポーター:適度な圧力をかけて包帯を巻きます。包帯がきつすぎないように注意し、血行を妨げないようにします。
  • 圧迫テープ:特定の箇所を圧迫するために使用することもあります。

Elevation(挙上)

患部を心臓より高く挙げることで、腫れを軽減します。

  • クッションや枕の使用:座っている時や寝ている時に、足を高く保つためにクッションや枕を使用します。
  • 椅子やベッドの利用:休息中に足を上げるために、椅子やベッドを活用します。

2. 薬物療法

痛みや炎症を軽減するために、薬剤が使用されます。

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):イブプロフェンやナプロキセンなどが一般的です。これらは痛みを和らげ、炎症を抑える効果があります。
  • 鎮痛剤:アセトアミノフェンなど、痛みを和らげるための薬物が処方されることもあります。

3. リハビリ

足関節捻挫の治療には、理学療法が重要な役割を果たします。
理学療法士によるリハビリテーションプログラムが重要です。

  • 可動域訓練:足首の柔軟性を回復させるためのストレッチングや運動を行います。
  • 筋力強化訓練:足首周りの筋肉を強化し、再発を防ぐためのエクササイズを指導します。
  • バランストレーニング:足首の安定性を向上させるためのバランス訓練を行います。
  • 電気療法:痛みや腫れを軽減するために、低周波治療などが使用されることがあります。

4. 装具の使用

足首を安定させるために、装具やサポーターが有効です。

  • サポーター:足首をサポートし、動きを制限するために使用します。軽度から中等度の捻挫に適しています。
  • テーピング:スポーツ活動中に再発を防ぐために、足首をテープで固定します。
  • ブレース:重度の捻挫や手術後の回復期に、足首を完全に固定するためのブレースが使用されることがあります。

5. 手術

重度の捻挫や靭帯の完全断裂が疑われる場合、手術が必要になることがあります。手術の目的は、損傷した靭帯を修復し、足首の安定性を回復することです。手術後は、リハビリテーションが重要であり、専門的な理学療法士の指導の下で行われます。

6. 回復期のケア

回復期には、適切なセルフケアとリハビリが重要です。以下の点に注意して回復を促進しましょう:

  • 適度な運動:無理のない範囲で、足首の可動域を広げる運動を続けます。
  • 継続的な筋力トレーニング:足首周りの筋力を維持するために、継続的なトレーニングを行います。
  • 再発防止策:適切な靴の選択や、日常生活での注意を怠らないようにしましょう。

足関節捻挫の治療の流れ

姿勢チェック

写真撮影や直接お客様の肩甲骨や骨盤のチェック、また腕を上げる動作や身体を捻る動きなどに問題がないかどうかチェックし、お客様のお身体に対する課題を出していきます。

整体・ストレッチ

姿勢チェックを基に、固くなっている筋肉をトレーナーが整体・ストレッチをして伸ばしていきます。バキバキ整体のような痛みが伴うようなものではなく、リラックスして受けてもらえるものになります!

トレーニング

整体・ストレッチで身体が動かしやすくなったら弱い筋肉や機能低下が起きている筋肉に対して簡単なトレーニングを行い、お客様の課題を解決していきます。

家でも行えるように動画を撮影して自主トレを作成します。

当ジム ベストフィードは姿勢・腰痛改善パーソナルジムであり、理学療法士を持ったトレーナーがあなたの体をチェックし、運動を徹底指導します。

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この記事を書いた人

山下 裕太のアバター 山下 裕太 腰痛・姿勢改善に強いパーソナルトレーナー

パーソナルジム ベストフィード代表の山下裕太です。私は今まで病院にて理学療法士として、5,000人以上の腰痛と関わってきました。私自身も腰痛に悩み、乗り越えた経験があります。「腰痛で悩む方を少しでも減らし、健康を届けたい」という思いから地元札幌にてパーソナルジムを開業しました。ぜひ、あなたの治らないと思っていた腰痛を改善して、楽しい人生を歩んでいきましょう!

◆主な実績・経歴
・札幌山の手高校ラグビー部 トレーナー(2021~現在)
・エスポラーダ北海道(フットサル Fリーグ1部)トレーナー(2022)
・ラグビー日本代表 コンディショニングトレーナー
その他多数

◆保有資格
・理学療法士
・福祉住環境コーディネーター2級
・Animal Flow®level1 インストラクター
・リズムトレーニング ディフューザー

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